ココレで働く看護師 / C.Fさん サポートがない状態で、退院してもらうわけにはいかない。
C.Fさんの話
私は大学病院の小児科で勤務していました。大学病院から地域にバトンタッチするとき、一番困ったのが、医療ケア児を24時間サポートできる訪問看護ステーションが見つからないことでした。医療ケアが必要で、手技や機械の管理が必須のこどもを、サポートがない状態で退院してもらうわけにはいきません。そんな中で、小児のどんなケースも断らないトータルケアに興味を持ち、小児の訪問看護師としてデビューしました。
病院を出て地域に来てみると、まだまだ、医療者、行政、世間、当事者である家族ですら、医療ケア児は家族が看護すべきだという価値観を持つケースが見られます。こどもの命を守り、安全に自宅で療養することは大事なことですが、ケアをするご家族がそれぞれの人生の質を高めたいと感じることも大事なことです。
自宅で療養する際、病気や障害のあるこどもをサポートするサービスは認知度が低く、10年以上一度もサービスを使わず、ご家族の中だけで抱えてきたケースなどもありました。訪問看護を知ってもらえていたら、ご家族のさまざまな希望が叶えられていたかもしれない、と思うこともありました。
徐々に医療機関の方にもトータルケアを知ってもらえるようになり、「あの地域にはトータルケアがあるから帰せるね」と退院につながるのを、うれしく思います。
こどもたちの病気は、劇的に回復したり、正常な発達段階をたどることは困難です。それでも、それぞれの個性やかわいらしさを発見し、小さな成長をご家族とともに感じることに喜びがあります。そして、在宅での生活を継続できるように支援することが、わたしたちの使命だと感じました。
そんな思いから、周産期からはじまり、こどもの発達段階に応じて各スペシャリストたちが包括的に支援できる小児専門チーム「ココレ」が立ち上がりました。